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読んだ本の記録と感想

内田樹『複雑化の教育論』

成熟とは複雑化のことでそれを踏まえて考える今の教育現場についての話。

なんかわかるようなわからないようわかる本だった。不思議な感じがしてでも言いたいことは伝わってきて面白かった。こんなことを言う人が自分の小さい頃に近くにいてくれたら幸せだったろうなと思った。周りにいないのなら自分がその人になればいいだけなのでこれからもどんどん本を読んでいきたい。知らないことを知ることはとても楽しい。今読んでみてよくわからなくてもいつか腑に落ちる瞬間が訪れるかもしれない。言葉はたくさん自分の中に取り込んでおきたいと思った。

上野千鶴子『サヨナラ、学校化社会』

社会が学校みたいになっている、一つの価値観しか存在しないように思えてくることについて書かれた本。

面白かった。最後の方に書かれてあった「自分がいちばん納得できる生き方」という言葉がとても印象的だった。最近、自分の人生への納得感について考えていたのでこの言葉を見てやっぱりそうなんだと思った。私は私自身がいちばん納得できる人生をこれからも選び取っていきたいと思った。あと仕事の優先度を人生のどこに置くかという話も興味深かった。私はわりと人生において仕事の優先度が高いけれどみんながみんなそうなわけではないんだと思った。色んな価値観があって色んな生き方があるということを思い出す一冊になった。

ブレディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』

イギリスの中学生の子どもがいる家庭の日常について書かれた本。

とても面白かった。読みやすくてすぐに読み終わってしまった。今まで子どもの目線でしか世界を見られなかったけれどこんな本を読むと親の目線も少しだけ想像できる気がした。本に出てくるクリスマスコンサートに私も行ってみたいと思った。どんな音が聴こえてくるのかすごく気になった。たぶんこの本のさらなる続編はもう出ない気がした。もう子どもが大きくなって親に話さないことも増えていく気がする。そう考えると親と子の日常はずっと続いていくようで実は瞬間的なものなのかもしれないと思った。次にこの続編が出るとしたらそれは息子の目線で書かれた本になる気がする。想像してみてちょっと読んでみたくなった。

朝井リョウ『何者』

大学生が就職活動をする話。

すごかった。びっくりした。面白かった。主人公の拓人はたぶんこれから内定をもらえるんじゃないかなと思った。何年後かの話が読みたい。何だか中盤あたりでこれから一波乱ありそうだと思って読み進めるのが怖くて一時期読まなくなったので読み終わるのに時間がかかってしまった。最後の方は一気に読んだ。朝井リョウさんのファンになった気がする。『何様』も買ってあるというか先にそっちを買っていてまだ読んでいないのでこれから読もうと思う。上手く表現できないよくわからない気持ちに当てはまる言葉を見つけられる人を私は本当にすごいと思う。朝井リョウさんの他の作品も読んでみたいので調べてみようと思った。

浅田次郎『パリわずらい 江戸わずらい』

航空会社の機内誌に連載したエッセイをまとめた本の3冊目。

面白かった。文章で人を笑わせるからすごいと思う。朝カレーダイエットは興味深かった。自分もやろうとは思わないけどそんなダイエットがあるのは知らなくてびっくりした。おでんのちくわぶの話も印象的だ。私もおでんに入ってるちくわぶが大好きなのだけれどあれは関東地方にしかないと聞いてびっくりしたことがある。このエッセイ集はまだ続編が出ているみたいだけれど私が買っているのはこの3冊目までなのでひとまず終わりだ。また機会があれば続編も読んでみたいと思う。一度でいいからこれを飛行機に乗ってる時に機内誌で読んでみたいと思った。コロナ禍なのでしばらく無理そうだけれどいつかできたらいいなと思う。

田中元子『マイパブリックとグランドレベル』

私が作る「みんなの」場所と街の1階の話。

興味深い本だった。色々なことを考えた。世界のたくさんの事例が写真付きで紹介されていて見るだけでも面白かった。アメリカのある街の話で家の前に郵便ポストみたいな小さな小屋があってそこに本を入れて自由に貸し出ししていると紹介されていてとても面白そうだと思った。あとベンチの話も興味深かった。確かに街中にはベンチの数が少ないように感じる。ショッピングモールとかに行くとあちこちにベンチがあってそれだけでちょっと楽しかったりするから街中にもたくさんベンチがあったらもっと楽しいだろうなと思った。自分の街に対する態度ってどんなものなのかなと思った。自分にできることを考えたいと思った。

浅田次郎『アイム・ファイン!』

航空会社の機内誌に連載したエッセイをまとめた本の2冊目。

とても面白かった。言い回しが面白くて何度も笑いそうになった。文字だけで人を笑わせることができる人を私は尊敬する。その国のにおいについての話があって確かに海外に行くと空港で日本と違うにおいがするなと思ったことがある。このエッセイは3冊目も買ってあるので読むのが今から楽しみだ。私は読む方だけれどこれを書く方は大変だろうなと思った。きっと毎月締め切りがあるんだろうと思った。作家の言う締め切りという言葉の響きは少しカッコイイなと思う。コロナ禍で飛行機にすっかり乗らなくなってしまったけれどまたこの機内誌のある飛行機に乗ってどこか旅行に行きたいなと思った。